最近では、新卒で入社した会社に定年まで勤め上げる人は少なくなり、転職や起業も当たり前になってきました。そして、働き方改革の影響もあり、副業や兼業をする人も増え始めました。昨今のコロナ禍が続く不安定な環境で「給与所得プラスα」の収入を得ようと、投資を始める人が増えています。そこで、投資初心者の必読書としておすすめなのが『漫画 バビロン大富豪の教え』(文響社)です。
『漫画 バビロン大富豪の教え』(著者:ジョージ・S・クレイソン/出版社:文響社)
著者のジョージ・S・クレイソン先生は、1874年にアメリカのミズーリ州で生まれる。ネブラスカ大学を卒業後、米国陸軍で軍務の職に就く。その後、クレイソン・マップ・カンパニーを創業し、『節約と経済的成功』をテーマにした著書を発行。のちに『The Richest Man In Babylon(バビロン一の大金持ち)』として単行本化され、世界中でベストセラーとして多くの読者に読まれています。
お金儲けの小手先のテクニックではなく、どのように考えればお金持ちになれるのかの本質が勉強できます!
漫画 バビロン大富豪の教え
なぜ同じように働いているのに、お金持ちとそうでない人がいるのか?そもそも、お金持ちとはどのような人のことを言うのか…本書では、お金持ちとは大金を持っている人ではなく、お金の増やし方を知っている人だと定義されています。お金は使えばいつかなくなってしまうため、お金の増やし方を学ぶ必要があるのです。無人島で生きようとしている人に、その日に食べる魚を与えても意味がありません。なぜなら、もらった魚を食べてしまえばもう食べるものがないからです。それよりも大切なことは、魚の釣り方を学ぶことです!投資で最初にすべきことは、収入の10分の1を貯金すること。そして、貯めたお金を働かせ、定期的に収入が入ってくる仕組みを作り上げた時、あなたは本物の財産を築き上げることができるでしょう。専門家の意見やアドバイスを聞きながら、自分自身が理解できる投資先に投資をする。そして、決して大儲けをしようとして無謀なリターンを求めたり、甘い誘惑に負けて変な投資話にのっからないなどの注意点なども書かれています。投資のイロハが学べる入門書にピッタリの一冊となっています。
本を読んでの感想
今までの投資の本は、「おすすめの金融商品はコレ!」と言うように、魚を与えられていたんだなと実感しました。でも、大切なのは魚の釣り方!投資に対しての知恵や考え方の方が重要なことが学べました。
そうなんですよ!実は私も、ついつい儲かる商品を検索したりしていましたが…そんなことよりも根本的な考え方が大切なんだと気づき、いちから勉強してみようと思いました。
収入の10分の1を貯金するというのも目標設定になりますね!サラリーマンの生涯年収は約3億円なので、本当に目標通りに貯蓄ができれば定年までに3000万円を貯めることができるんです。
うーん、確かにそうですけど…色々と買いたいものもあるし、実際には収入を全てもらえるわけではなく、税金とか引かれますよね。税引き後の収入の10%を貯金するのは結構キツイと思うので、しっかりと資産運用もしないといけないなあと思っています。
そうですね!人間誰しも欲望があるので、しっかりと優先順位を付けて、本当に必要なものかを見極めてから消費をする習慣を身に付けようと思います。
私も自分の安心した老後生活のために、真剣に人生設計を考えようと思いました。しっかりとした投資知識を身に付けたあとは、行動するのかしないのか…お金だけでは幸せにはなれないけれど、お金がなさすぎても幸せにはなれないので、この本で学んだ知識をしっかり活かしていきたいです!
こんな人におすすめ
この本は、世界的なベストセラーであり100年以上も読み続けられている投資初心者のバイブル本です。『The Richest Man In Babylon(バビロン一の大金持ち)』を基に漫画化されているため、とても読みやすく読書が苦手な人にもおすすめです。おすすめの金融商品を推奨するのではなく、どうすればお金持ちになれるのかを中心に、お金の本質やお金持ちの考え方に焦点を当てた内容となっています。是非、読んでみてくださいね!
- 投資初心者(ビギナー)
- 投資で成功したい人
- お金持ちになりたい人
- ベストセラー本が好きな人
- テクニックではなくノウハウを学びたい人