2022年4月から高校で投資教育が始まりました。いよいよ日本の教育課程でも、投資や資産運用について学ぶ時代がきたのです。しかし、アメリカの利上げの影響もあり、4月・5月と株式市場は大暴落の真っ只中…これから投資を始めようと思っている人や、投資を始めたばかりで大切な資産をしっかりと守っていきたいと思っている人へおすすめの本は『定期預金しか知りませんが、私、本当にお金持ちになれるんですか?』(秀和システム)です。
『定期預金しか知りませんが、私、本当にお金持ちになれるんですか?』(著者:渡邊一慶/出版社:秀和システム)
著者の渡邊一慶先生は、関西外国語大学の英米語学科を卒業。大学在学中に株式投資を学び、語学とは無関係の金融の世界へ飛び込み、三菱UFJ証券へ就職。その後、アメリカのシティバンク銀行、スイスのUBS銀行と渡り歩き、現在は、マネー教育に特化したファイナンシャルプランナーとして活動されています。日本・アメリカ・スイスの金融機関で働いたキャリアを持っているため、欧米と日本のマネー教育の違いや投資に対するマインドの差なども把握されているのでしょう。
スイスのプライベートバンクで学んだ資産運用の王道の知識がこの1冊の本に詰まっているので、富裕層の人々がどのように資産運用をしているのかを学び、参考になる部分はあなたの資産運用にも取り入れたいですね!
『定期預金しか知りしませんが、私、本当にお金持ちになれるんですか?』
お金は増やしたいけれど、損失は絶対にしたくない…でも、預金でお金が増える時代ではないし、年収も簡単には上がらない。安心した老後生活を過ごすには、どのように資産運用と向き合っていけば良いのだろうか?この本は、そんなあなたの疑問を解決してくれます。「億り人」や「FIRE」なんてしなくても、今よりも少しだけいい生活ができて、お金に困らない生活ができれば十分だと考えるあなた。そんな人にピッタリなお金の本です。本書は、アメリカ型の攻めの投資(ハイリスク・ハイリターン)ではなく、ヨーロッパ型の守りの投資(ミドルリスク・ミドルリターン)が学べます。プライベートバンク発祥のスイスで、世界の富裕層がどのようにして何世代にも渡り資産を継承しているのか?堅実思考の日本人には、安全に資産を増やせるヨーロッパ型の投資が向いているように感じます。少しでも気になった人は、是非本書を読んでみてください。きっと今まで思い描いていた投資のイメージがガラリと変わると思います。
本を読んでの感想
この本を読んでみて、資産運用は必ずしも富裕層だけがやるのではなく、むしろ私たち一般人こそ真剣に資産運用に取り組むべきだと改めて思いました。
私も今の収入だけでは、子どもの教育費や老後の生活が不安だなと漠然と思っていて…真剣に投資について学びたいなと思っていたんです。たった1万円程度から世界中に分散投資ができるなんて、私でも気軽に始められます!
そうですね。今までは「投資といえば株」というイメージが強かったのですが、株式や債券、 REIT(リート)など様々な投資商品があるのを学べました。そして、自分のリスク許容度に応じて、投資するべき商品を選んでいくというリスクとリターンの関係も理解できました。
投資ってすごく難しいイメージで、損失が出たりすると嫌だなという気持ちからマイナスのイメージだったんですが、期待値の考え方で投資の期待値がプラスであることを知り、中長期で考えれば資産が増えていくイメージができ、なんだか投資に対するハードルが下がったような気がします。
すぐに結果を求めずに正しい資産運用の方法を学び、中長期で資産形成をしていけば、老後2000万円問題にも対応できそうですね。億万長者みたいに大儲けはできないかもしれないけれど、お金に困らない生活を手に入れることができれば個人的には十分かなと!
そうですね!私もそう思います。この本に書いてあることを参考にして、どんな相場展開でも一喜一憂しないで、大切な資産を守りながら増やしていこうと思います。ヨーロッパの資産運用の本ってなかなかないと思うので、読んでいてとても面白く新鮮に感じました。友達にもこの本を紹介しようと思います!
こんな人におすすめ
この本は、投資初心者向けに書かれています。これから投資を始めようと思っている人や、今までの投資方法で成果が出ていない人は読んでみる価値があると思います。投資のプロである著者と投資初心者の編集者との会話形式になっているため、とても読みやすく、すぐに実践できる内容となっています。是非、読んでみてくださいね!
- 投資初心者(ビギナー)
- 投資で成功していない人
- 資産を手堅く運用したい人
- 富裕層が実践している投資を学びたい人
- 高校生や大学生などで投資の基本を学びたい人