皆さんこんにちは。ファイナンシャル・プランナーの渡邊です。今日は、2019年10月からの消費税の増税を前に、あなたの家計を救う賢い節約術をお教えします。消費税が上がるため、駆け込みでモノや商品を購入しようと思っている方には、必読な内容です。今回紹介することに注意して生活をしていけば、増税後も、きっとあなたの家計は救われるはずです。残念ながら、比較的高額の年収を稼いでいる世帯でも、実は、貯金が全く出来ていない家計もあるのです。このような方は、増税どころか、減税されても、決して貯金をすることはできません。なかなか年収が上がらない現在、賢いお金の使い方も身に付けておきましょう。
モノを買う時に考えること
あなたは、商品やサービスの購入を検討する時に、何を基準に買いますか?『安いから買う』という人は、かなり危険です。よく、クーポンを購入したり、広告を見るのが好きな方は、ついつい衝動買いに走ってしまう人が多いように思います。人間には、欲望があります。物を欲しいと感じる物欲です。私たちは日々生活をしていく上で、無意識のうちに、様々な選択をしています。例えば、モノを買うのか、買わないのか。夕食の献立は何にしようか。商品の値段は高いのか、安いのか…このような選択をしながら、毎日生きているのです。しかし私たちは、本当に正しい選択が出来ているでしょうか?おそらく多くの人は、正しい選択が出来ていません。2017年にノーベル経済学賞に輝いた行動経済学を学べば、消費者心理が理解できます。行動経済学とは、通常の経済学に心理学を融合したハイブリットな学問です。人々が選択をする時に、先入観を排除し、正しい選択ができるようになれば、日常生活に仕掛けられた様々な罠を回避することができるのです。
安い?高い?
バーゲンに行くのが好きという人も多いのではないでしょうか。もしも、こんな価格の提示がされていたら、あなたは衝動買いをしてしまうはずです。60,000円→29,800円!本日のみ、数量限定の特別価格!バーゲンで衝動買いをする人は、最初の提示価格が無視できません。行動経済学で、アンカリング効果というものがあります。アンカリングとは、イカリを下ろすという意味で、船がイカリを下ろして1ヶ所に留まるように、人の気持ちを釘付けにしてしまうのです。バーゲンに行くと、割引額が大きい為、つい定価を意識してしまい、値引き後の価格を安いと思ってしまうのです。しかし、考えてみてください。企業は、値引き後も利益が出ているのです。考え方によっては、定価が高すぎただけで、値引き後の価格が適正価格かもしれないのです。それに企業は、あの手この手で、常に値引きを提供してきます。ブランド品、衣服、食料品、日用品、化粧品、サプリメント…これらすべてのキャンペーンに付き合っていては、お金は湯水のごとく消えて無くなってしまいます。モノを買う時に、安いか高いかの基準で買うのをやめましょう。
本当に必要?
あなたはモノを買う時に、即決しますか?もしも、即決をしてしまうという方は、かなり危険です。よく、通販などで、本日限りの特別価格などという表示を見ますね。人は、限定という言葉に弱いのです。今しかこの価格で買うことができないと思ってしまうと、正確な判断ができなくなってしまいます。しかし、企業のキャンペーンは、本当にその時限りなのでしょうか?スポーツジムのキャンペーンなんて、毎月似たようなキャンペーンを実施しています。あなたは、バーゲンで割安品を買って、一度も着ていない服がクローゼットにあるという経験をしたことはありませんか?たいして欲しくない、必要のないものは、いくら安くても、不要なのです。安物買いの銭失いという諺がありますが、モノを買う時に即決するのはやめましょう。英語の熟語で、よく考える(熟考する)というイディオムは、Think twice.と表現します。文字通り、二度考えるということです。もしも、何かを買おうと思ったら、一晩寝て考え見ることをお薦めします。意外と、気持ちが変わって、欲しくなくなるということも少なくありません。本当に欲しいものであれば、定価で買っても良いのです。安くても無駄な物を買わなければ、結果的に節約になるはずです。
クレジットカードの使用
あなたは、買い物をする時に、クレジットカードを使用しますね。基本的には、キャッシュレス決済ですし、ポイントも貯まります。私も、クレジットカードが利用できるお店では、クレジットで支払うようにしています。しかし、絶対に使ってはいけないクレジットカードの機能があります。それは、リボ払いです。リボルビング払いとは、借金です。借金をしてまで、買い物をしてはいけないのです。今月、お金を使いすぎてしまい、支払いが厳しいと思った経験がある人もいるでしょう。しかし、リボ払いの金利を知っていますか?ちなみに、現在の定期預金の金利は、0.01%程度です。それにもかかわらず、リボ払いの金利は、15%程度も取られてしまうのです。定期預金の1500倍の金利を支払って、借金をしてまで買うものなどないのです。アメリカは、世界でもトップクラスのキャッシュレス社会です。クレジットカードのリボ払いが当たり前な国民性の為、アメリカ国民の3%がクレジットカード破産をしているのです。一般的に、収入の範囲内で生活するのが当たり前です。どうして、今月払えないものが、来月になれば払えるのでしょうか?身の丈に合った生活をしないと、あなたもクレジットカード破産者になってしまうかもしれません。消費税増税前に駆け込みで買い物をする時、リボ払いを使うことは厳禁です。クレジットカードは、一括払いのみの利用に限定しましょう。
電子マネー(ペイ)も要注意
最近、各社が◯◯ペイと呼ばれる電子マネー決済を導入しています。様々なポイント還元キャンペーンで、利用者の囲い込みをしていますが、私は安易に電子マネー(ペイ)の利用をするのには反対です。クレジットカードも電子マネーもそうですが、ポイント還元などの誘惑に負けて、ついつい使いすぎてしまうからです。現金を支払うと、お金を使ったと実感できますが、クレジットカードや電子マネーで支払った場合、手軽に利用できすぎてしまう為、お金を支払った実感がわきません。安全面でも、不正アクセスの不安があります。実際に、セブンイレブンが導入した7 payは、不正アクセス問題を起こし、9月末でサービスの撤退をします。節約という観点から考えれば、少々のポイントが還元されたとしても、お金を使いすぎない現金払いが、最も賢いのです。
3つの賢い節約術
消費税の増税が2019年10月に迫っていますが、節約の基本的な考え方を身に付けていれば、増税後も正しい選択ができるでしょう。決して、焦って駆け込みで買ったり、借金をしてまで買い物をしないで下さい。一見、お得なキャンペーンも、よくよく考えると、全くお得ではなかったりもしますよ。
- モノを買うときは、今必要か不要かで決めること
- 即決はせずに、一晩寝てから考えること
- リボ払いは絶対に利用しないこと
基本的なことがいつもできれば、あなたは節約はできているはずです。しかし、企業はあの手この手で、いつもキャンペーンを実施してくることを忘れないで下さい。もっと詳しく家計の相談をしたいとお思いの方は、マネージュのパーソナル・コンサルにお申し込み下さい。このブログを読んで「家計の見直しや資産形成に関して相談したい」と思った方は、是非、お気軽に連絡を下さい。全国どこでも対応いたします。遠方のお客様は、zoomというアプリを利用して、お互いのパソコンの画面を見ながらコンサルを行います。マネージュでは、中立的なファイナンシャル・プランナーとして、マネー教育に特化したコンサルティングを実施しています。少しでも興味を持って頂けた方は、LINE@への登録と、セミナー、コンサルにお申し込み下さい。あなたのお役に立てるように、全力でサポートさせて頂きます。