ラグビーW杯開幕!ラグビーで考える正しい資産運用

皆さんこんにちは。ファイナンシャル・プランナーの渡邊です。ラグビーファンが待ちに待ったW杯が2019年9月20日に開幕しました。11月2日の決勝戦まで、日本の12会場で白熱した熱戦が繰り広げられます。今日は、ラグビーW杯で考える正しい資産運用について書いていきます。正しい資産運用は、スポーツと非常に似ています。試合に勝つためには、各々のポジション的役割を考え、戦術を練りながら得点を重ねていく必要があります。同じ特徴の選手ばかりを起用しても勝てませんね。資産運用でも同じです。しっかりと正しい戦術を理解して、あなたも資産形成で成功を収めましょう。

目次

ラグビーの基本的なルール

ラグビーは1チーム15人制で行うスポーツで、大きく分けると背番号1-8を付けた前衛のFW(フォワード)と背番号9-15を付けた後衛のBK(バックス)で戦います。ラグビーは、陣取り合戦をしながら得点を取るスポーツです。相手チームのインゴールと呼ばれるスペースにボールをタッチすると、トライと認定され5得点が入ります。トライを取った後に、ゴールキックに成功をするとコンバージョンゴールとして2得点が追加されるのです。それ以外にも、相手チームが反則をした場合に得られるペナルティーキックを成功させると3得点、プレー中にドロップキックを成功させると3得点が入ります。ラグビーは、相手チームの攻撃を防ぎ、陣取り合戦をしながら得点を重ねていく、守りながら攻めるスポーツなのです。それでは、もう少し詳しく各ポジションの役割を見ていきましょう。

各ポジションの役割

ラグビーは、15人で攻めて15人で守る全員攻撃&全員守備のスポーツです。しかし、各ポジションに期待する役割は決まっています。先ずは前衛8人のFW(フォワード)ですが、ラグビーのフォワードはスクラムを組むメンバーです。その為、比較的体格が大きくてパワーのある選手が多いのが特徴です。そして後衛7人のBK(バックス)ですが、ラグビーのバックスはフィールドを駆け抜けるポイントゲッターです。その為、比較的体格が小柄でスピードのある選手が多いのが特徴です。もう少し詳しく、各ポジションの役割を見ていきましょう。

フロントロー

背番号1-3を付けた選手がフロントローと呼ばれます。このポジションは、スクラムの最前線でチームを支える為、圧倒的なパワーが必要です。ラグビーのスクラムでは、平均体重110kgの8人がぶつかり合う為、2トンくらいの負荷がかかっていると言われています。

セカンドロー

背番号4-5を付けた選手がセカンドローと呼ばれています。このポジションは、スクラムを固定させる役割を担います。更に、ラインアウト(スローイン)やキックされたボールを空中でキャッチし、攻撃に繋げる役割もあります。その為、長身でパワーのある選手が向いています。

サードロー

背番号6-7を付けた選手がサードローと呼ばれています。このポジションは、タックルや突破力の高い選手が向いています。攻撃にも守備にも活躍するポジションのため、スタミナが最も求められるポジションのひとつです。

ナンバーエイト(サードロー)

背番号8を付けた選手がサードローのなかでも、ナンバーエイトと呼ばれています。このポジションは、FWのなかで最も華があるポジションで、主にゲームの組み立てをします。フォワードを最後方からコントロールし、的確な判断力で攻守の指示を出します。身体能力が高く、チームの中心選手であることが多いです。

ハーフバックス

背番号9-10を付けた選手がハーフバックスと呼ばれています。このポジションは、フォワードとバックスのつなぎ役で、キックやパスを回して、ボールを前線へと運びます。攻撃の起点となるポジションです。

ウィング

背番号11,14を付けた選手がウィングと呼ばれています。このポジションは、最もトライを取ることが要求されるポイントゲッターの役割を担います。スピードがあり軽快なステップワークで、瞬発力の優れた選手が多いのが特徴です。

センター

背番号12,13を付けた選手がセンターと呼ばれています。このポジションは、守備ではタックルをして相手の攻撃を防ぎ、攻撃ではウィングにパスを回し得点をアシストします。高いディフェンス能力が求められます。

フルバック

背番号15を付けた選手がフルバックと呼ばれます。このポジションは、チームの最後方からバックス陣を指揮します。サッカーのゴールキーパーのような存在で、守りの要を担う重要なポジションです。また、相手陣営にキックをして陣地を奪い返すことから、キックのスキルも重要になってきます。

どのポジションが重要か

15人のポジション的役割を見てきましたが、試合に勝つためにはどのポジションが最も重要なのでしょうか?ポイントゲッターのウィング選手だけ15人揃えて勝てるでしょうか?または、大柄なフロントローだけ15人揃えたら勝てるでしょうか?試合に勝つためには、どのポジションも重要なのです!ラグビーではOne for all, All for one.(一人は皆んなのために、みんなは勝利のために)という有名な格言があります。ラグビー前日本代表の五郎丸歩選手も自身のホームページで、子供達に伝えたいラグビーの素晴らしさについて語っています。”全員で勝つために一人ひとりが全力で役割を果たす。どのポジションの選手が欠けても、勝利にはたどり着けない”とのことです。これは、資産運用の世界でも同じなのです。多くの人は、スポーツであれば、当たり前のように、各々の役割を理解しています。しかし、資産形成でも同じような考え方をしているでしょうか?

アセットアロケーション

ポートフォリオという言葉を聞いたことがあるでしょうか?ポートフォリオとは、資産構成のことです。そして、あなたの資産をどのような割合で保有するのかをアセットアロケーションと言います。資産運用の世界では、どの資産をどのくらい保有するのかというアセットアロケーションが最も大切なのです。各商品の期待リターンというものが概ね決まっているため、あなたがどのくらいのリターンが欲しいのかで、保有すべき商品が異なってきます。5%程度のリターンが欲しいと思っている人が、日本の定期預金や日本国債を買っても、絶対に希望するリターンを得ることは出来ません。ラグビーと同様に、各金融商品の性質を理解して、あなたの資産に組み入れていく必要があるのです。

各資産の役割

代表的な金融商品は、株式・債券・不動産(リート)・現金があります。先ずは、これらの金融商品の性質を理解する必要があるのです。

株式

株式は、基本的には値上がり益を求める商品です。安く買って高く売る。売却益が主なメリットです。期待リターンも高いため、大儲けすることもあれば、大損することもあるのです。

債券

債券は、基本的には金利を求める商品です。保有している間の金利(配当)を受け取れるのが特徴です。期待リターンは株式よりも低いため、比較的安定したリターンが狙えます。

不動産(リート)

不動産(リート)は、基本的には配当を求める商品です。家賃収入が入ってくるため、安定した配当が受け取れるのが特徴です。期待リターンは株式よりも低いため、債券と同様に比較的安定したリターンが狙えます。

現金

現金は、基本的にはリターンはないです。特に、現在のように世界的な低金利環境では、預金の金利は雀の涙程度しか付きません。期待リターンは低いため、損失は出ませんが利益も出ないです。

どの資産が重要か

各金融資産の性質を見てきましたが、資産運用で成功するためには、どの資産が最も重要なのでしょうか?それは、あなたの年齢や景気変動などに合わせて、上手にアセットアロケーションを組むことが重なのです!ラグビーの例でもお伝えしましたが、それぞれの金融商品は役割が違うのです。値上がりを求める商品もあれば、配当を求める商品もあります。上がったら儲かる商品もあれば、下がったら儲かる商品もあるのです。更に、日本国内だけではなく、欧米やアジアなどの海外商品もあなたの資産に組み入れる必要があるのです。もしも、あなたが円預金しか保有していなければ、フルバック15人でラグビーの試合に臨むようなものなのです。あるいは、株式しか保有していない場合は、ウィング15人で試合に臨むわけです。そんな無能な戦術で、試合に勝てる訳がないのです。ラグビーも資産運用も、成功するためには、各ポジションの特徴を理解して、しっかりとした戦術を練る必要があるのです。しっかりとした戦術さえ考えておけば、スポーツも資産運用もグッと勝てる確率が高まるのです。その戦術を提供するのが、スポーツの世界では監督やGM(ゼネラルマネージャー)であり、資産形成の世界ではファイナンシャル・プランナーなのです。資産形成を行うにも関わらず、何も勉強しないで適当に我流で行うのは、監督やコーチなしで試合に出るようなものなのです。

コーチングの大切さ

何かを学ぶ時に重要なことは、良いコーチと出会えるかです。時間をかけて独学で学ぶ方法もありますが、その道のプロから習う方法が、最も早く上達をします。独学で学んでいると、スポーツではケガをする可能性もありますし、資産形成では大損をする可能性もあります。何も学ばないで現在社会を生きるということは、ルールも知らないまま試合に出るようなものなのです。あなたの大切な資産を守るためにも、お金のプロとの素敵な出会いがあると良いですね。マネージュの講師は、日本・米国・スイスの金融機関で勤務経験のあるお金のプロです。世界最大のプライベートバンクにも勤務経験のある資産運用のエキスパートです。このブログを読んで「家計の見直しや資産形成に関して相談したい」と思った方は、是非、お気軽に連絡を下さい。全国どこでも対応いたします。遠方のお客様は、zoomというアプリを利用して、お互いのパソコンの画面を見ながらコンサルを行います。マネージュでは、中立的なファイナンシャル・プランナーとして、マネー教育に特化したコンサルティングを実施しています。少しでも興味を持って頂けた方は、LINE@への登録と、セミナー、コンサルにお申し込み下さい。あなたのお役に立てるように、全力でサポートさせて頂きます。

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この記事を書いた人

ファイナンシャル・プランナー/世界最大手、スイスのプライベートバンク勤務時代には、金融資産2億円以上の日本を代表する経営者、開業医、事業法人の資産管理を担当。現在は、一般の方から経営者、開業医などの富裕層まで、幅広い顧客にマネー教育に特化したファイナンシャル・プランニング業務を提供している。

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